ちょっとめんどくさい基礎と向き合う時大事なこと


 皆さんの中で、例えば弓の持ち方、左手の形など、基礎を直された経験のある方はいらっしゃいますか?
 多分、Yesと答える方は90%くらいいるのではないか?と想像します。かく言う私も、その90%の1人です。その位、最初から基礎をきちんと弾くことは難しいんですよね。

 ちなみに私の場合は、幸い左手はあまり問題がなくこれたのですが、右手が超絶!難ありでした。
 音高に入学し、周りの同級生の演奏をみて、初めて「どうやら私、弓の持ち方すらちゃんと出来ていないみたい。。」と気がつく有り様。
 この段階でヴァイオリンを9年弾いてきましたから、弾き方を直すのは本当に大変でした!もうクセは直ったなと感じたのが、大学院を卒業した24歳の時でしたから、倍の時間をかけて直した計算になります。
 この時の苦労から、私の生徒には出来るだけ基礎は困らないように教えよう!が私の方針になりました。

 でも、間違えたくないのは、基礎を守るのも、基礎を直すのも「本人」だということ。
 私の場合でも、ずーっと先生から指摘を受けてきたのに、直さなかったのは私の問題ですし、これではいけないと直したのも私自身でした。

 生徒が低学年くらいまでは、正しい基礎をつけるのは先生の責任かもしれませんが、だんだん自我が出てきたら、基礎とどう向き合うのか、自分で決めることが大事だなと最近思います。
 なぜ基礎が大事なのかをきちんと伝え、生徒本人が納得して直すこと、守ることを「決める」。そして、どうやったら解決できるかを一緒に考えて、試してみる。子供って自分で決めたことって頑張れるんですよね。

 基礎練習中、生徒が飽き飽きし始めたら、必殺「自分で決めたよねー😊」というと、ピッと頑張る姿を見て、自分で決めるって大事だなと思います。